坐骨神経痛について(第2回)

坐骨神経痛について(第2回)

  3.筋肉による圧迫が原因となる場合:坐骨神経は、人体の中でも一番長い神経で、お尻から足の指先にまで及びます。そのため、ケガをしたり、スポーツをすることなどによって、周囲の筋肉と坐骨神経が圧迫されると下半身の広い範囲で神経痛を引き起こすことがあります。このような状態を「梨状筋症候群」と呼びます。梨状筋はお尻にある筋肉で打撲やスポーツで梨状筋を使いすぎることにより下を通る座骨神経が圧迫され、痛みやしびれが起こります。            

   4.そのほかの病気が原因となる場合:ヘルニアほど多くはありませんが、坐骨神経痛を招く原因には、糖尿病帯状疱疹、脊髄や骨盤内にできる腫瘍、アルコール依存症など、意外な病気によって引き起こされる場合もあります。

   [坐骨神経痛の診断と治療]:坐骨神経痛は病名ではなく症状ですから、上記の病気をそれぞれ診断していく必要があります。医療機関受診の際に正確な診断の助けとなる情報として重要なことは「いつからどのような症状が始まったか?」「痛みやしびれのある部位は?また症状が悪化する動作や姿勢に特徴があるか?」「時間帯により症状に変化があるか?」「過去にも同じような症状が出たことがあるか?」「以前の病気や治療中の疾患、服薬している薬は?」などがあります。

 整形外科ではまず詳細な問診を行い、診察では歩行や姿勢、動作の確認、触診や体位変換で起こる症状の変化や力の入り具合などを診察します。さらに原因を確かめるために腰椎レントゲンやMRI、CTなどを行います。

  坐骨神経痛の治療は、原因の病気に関わらず、まずは症状を和らげる保存的な対症療法が主体となります。手術以外の治療(保存的療法)を開始し、それらを十分に行っても痛みが良くならない場合や尿や排便などに障害が現れた場合には手術が検討されます。(高橋)