今、歯科材料は審美修復が主流となりつつあります。
審美的なかぶせ物として、ハイブリッド系、オールセラミック系、ジルコニア系の大きく分けて3種類あります。
ハイブリッドは硬さとしてはこれらの中で一番柔らかいです。セメントは接着性セメントをどれも使いますが、エナメル質、象牙質への接着が弱いので脱離しやすいです。
オールセラミックはエンブレスとe-maxとあります。e-maxの方がエンブレスより少し硬いので10年くらい前はエンブレスを使っていましたが、5年くらい前からはe-maxを使っています。どちらも色の透明感にかなり優れています。欠点は、破折しやすいことです。噛み合わせが強い、歯ぎしりする、奥歯には適しません。
ジルコニアはエンブレスの2倍以上、e-maxの倍くらいの硬さがあります。欠点としては色の透明度が良くないことです。金属焼き付けポーセレンとの違いは破折した場合、ポーセレンでは破折線が下までパキッと割るがジルコニアでは破折線(クラック)が上のみで止まるとのことでした。
金属の修復物と、白いかぶせ物の違いのもう1てんは、歯の削り方の違いです。白いかぶせ物は丸く削ります。金属の物は角を作った削り方をします。(高橋)