東大病院の放射線科の中川恵一先生の講座がありました。内容は週刊誌にも連載されていた「がんの練習帳」でした。
ところで、がんになる人の割合は2008年では男58%女43%でしたが、2015年では男67%女50%で増加しているそうです。
いわゆる「がん家系」という遺伝が原因のがんは約5%で、家族性腫瘍は若くしてなるがんで、20~30歳でなるがんで60~80歳でかかるがんは家族性ではないそうです。
そのほかがんにならないためにという都市伝説として、焦げた魚や肉、日にあたるは間違いだということでした。欧米では、がんは減少しているが日本では増加していて、年間98万人ががんになり、37万人が死亡ということで、近い将来日本は欧米の2倍になる可能性があるということでした。
がんで命を落とさないためには、がんとならない生活習慣といわれる⓵たばこは吸わない⓶酒は控えめに③肉と塩分控えめ④運動⑤野菜を十分に取る⑥細菌、ウィルス感染をさけるといわれるが、なかなか仙人のような生活は難しいので、予防と早期発見がまず一番大切。
がん治療は30年前からそんなに変わっていないそうです。アメリカのがん死亡率も変わっていないそうです。
都市伝説ではないがんの予防法として、まずタバコで、隣にいる人もがんになり、肺がんだけでなく、ほとんどすべてのがんを増やすそうです。
お酒は、顔が真っ赤になる人は要注意で、食道がんのリスクが30~70倍で、白人は顔が真っ赤にならないそうです。食道がんも欧米は少ないそうです。
サブリメントはがんを増やすこともあり、βカロチンを飲んだ方ががんになりやすいそうです。
糖尿病はがんリスク1.2倍ということでした。(高橋)