痛みとうまく付き合うテクニック(第4回)

痛みとうまく付き合うテクニック(第4回)

神経系の損傷の有無で痛みを分類

かつて、痛みとは,「体からの重要な危険信号」であり、それを取るだけでは意味がないと言われる時代が長く続きました。加えて、「命が助かったのだから、少しくらい痛みがあってもやむを得ないだろう」という医療側の思いもあったかもしれません。

 ところが、これだけ高齢化が進み、痛みに苦しむ人が増えてくると、医学界でも「痛みは症状だから、その原因除去で治る」という考え方より、「痛み自体が疾患である」という考え方が主流になってきました。

 そして、痛みも積極的に治療する必要があるという観点から、最近では製薬会社なども痛みの治療薬を出すようになっています。そうすると、痛みの種類を知り、それに合った治療法を選択することが重要になってきます。

 痛みは、そのメカニズムから、「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「心因性疼痛」の3つに分けることができます。この3つは「神経自体が壊れて痛みが出ているのか、否か」というところで区別します。

 神経とは、体に対する害の到来を頭に知らせる役割を担った器官です。例えば、皮膚を構成する細胞の一つ一つは小さなものですが、末梢神経は逆にとても長く、手の先から背骨の中まで1個の細胞でできています。そして、手の先が刺激を受けると、その信号が背骨の中を通っている脊髄の神経線維を介して連続して伝わり、頭の痛みを感知するところに届いて、痛いと感じるわけです。(高橋)