肩甲骨周りの筋肉の鍛え方
最近、若い方に頸部痛(首こりや肩こり)が増えています。もちろん、若い方だけではありませんが、パソコンを使う機会が多い方などに、頸部痛が多くなっています。
キーボードを打つ時に、あまり肩甲骨周りを使っていないことが多いようてす。ここが全く使われていないため、腕の重量がそのまま肩にかかって、頸部痛になってしまうのです。手を伸ばしたまま、ぐっと肩甲骨を背中で近づけるように寄せたり、離したりすると、手を下に押し付けながらやることで、複合した筋肉を鍛えることができます。
オフィスでも、家庭でも、日常的に肩甲骨の周囲を動かす機会が少なくなっているので肩こりや首こりになりやすいのです。そこで、肩甲骨周りの運動をもう一つ。腕を片方ずつ上にまっすぐ伸ばします。できるだけ高く伸ばします。敷居や天井が低ければ、そこへ押し付けてもいいでしょう。
実は、これらは体幹の筋肉群なので手や足の筋肉とはつくりが全く違うのです。大きな違いは、ミトコンドリアを多く持っていることで、非常に熱を発しやすい。ですから、肩の筋肉群を鍛えると、四十肩、五十肩の予防や改善にもなるのです。
最後に、日常生活の中で、筋肉を鍛えるいい運動になっているのが、窓拭きと雑巾がけが挙げられます。これはワイパースイングといいますが、手を押し付けるようにしながら、窓拭きの動作をします。このような細かい動作が、この小さな筋肉群を非常に使うます。
痛みはさまざまな原因から生じますが、とにかく治療には希望を持って、常に前向きに取り組んでいくことが大切です。体を動かす習慣を身につけ日々明るい気持ちで暮らしていきましょう。(高橋)