無理なく続ける運動と健康づくりのコツ(第5回)

無理なく続ける運動と健康づくりのコツ(第5回)

いろいろな運動をやったほうが良い?

運動の中で、一番おおくの人が世界中で行っているものは歩く事です。これは基本になりまして私たちが2足歩行を始めた時から生活の中でも良く使う運動です。歩くことは運動の種類でいうと有酸素運動(エアロビックアクティビティ)に分類されます。これは歩くこと以外にジョギング、ランニング、走ること、自転車をこぐこと、あるいは水泳もある意味有酸素運動の要素が大きいのですが、とにかくエネルギーを良く使って持続的に行われる活動で、こうしたものがメインになります。

その有酸素運動に加えて筋力トレーニング、筋肉を付けたり保ったりする活動も重要です。筋トレというとムキムキのお兄さんがポーズを決めてと言ったものを想像される方も多いかと思いますが、例えば、大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)は人間の筋肉の中で非常に大きな筋肉ですが、スクワットでじっくりジーっと曲げて、起こす運動、あるいは椅子に座った状態で腿(脚)を上にゆっくりと上げて止めて、ゆっくりと戻す活動で腿の前の筋肉を保ったり強くすることができます。こういった活動は寝たっきりの予防につながり非常に効果的だと分かっています。これはウォーキングだけでは鍛えられない部分を鍛えると言う意味で効果があります。

次に、意外と見過ごされがちなのですが、柔軟運動、ストレッチです。体を柔軟に給ったり関節や筋肉を伸ばすような運動も、心臓病の予防につながるかと言う観点ではわかりませんが、腰痛、肩こり、膝の痛みの改善に効果がある事は分かっています。たとえば、ふろ上がりに軽く体をほぐすとか、起きてすぐに布団の中であるいは寝る前に、これは寝る30分前までが理想と言われていますが、体を少しほぐす体操も取り入れると良いと言うことが分かっています。(高橋)