骨格筋の生理機能としては、移動能力、バランス保持、熱エネルギーの産生、タンパク質・アミノ酸の貯蔵、ストレス抵抗性(風邪をひきにくい)があります。
原因によるサルコペニアの分類としては、①一次性サルコペニア(加齢性)・・・加齢以外に明らかな原因がないもの②二次性サルコペニア(ⅰ活動に関連するサルコペニア「廃用」ⅱ疾患に関連するサルコペニア「カヘキシア」ⅲ栄養によるサルコペニア「低栄養」)
アジア基準のサルコペニアは握力が男性で26kg女性で18kg、歩行速度は0,8m/sで日本人では65歳以上の22%、85歳以上では60%が該当します。
新しいセルフチェック法として、ふくらはぎを両手の親指と人差し指でわっかを作り、ふくらはぎの方が大きければ、サルコペニアではないが、小さければサルコペニアに該当します。
サルコペニアはロコモと同じ所も多いのですが、ロコモと違う所は運動と栄養で、運動は負荷をかけた運動をすることで、エネルギー摂取量は60歳以降減少するのでしっかり食べるということでした。タンパク質摂取量と筋肉量の関係では、健康な高齢者の場合体重50kgでタンパク質60g、活動的または運動をしている高齢者では71,2g/kg体重/日だそうです。しかし、重度の腎障害患者には適用されないようです。
口腔ケアも大切で歯だけでなく、唾液、咬筋、味覚障害も考慮していく必要があります。(高橋)