日本大学病院の公開講座に行きました(骨粗鬆症について)

日本大学病院の公開講座に行きました(骨粗鬆症について)

骨粗鬆症とは骨があらくなり、巣が出来る病気です。女性は必ず骨粗鬆症になります。

予防はありません。コラーゲン、サメの軟骨などのサブリメントの効果はありません。日光に当たっても効果はありません。母乳で育てなくても同じです。

対策としては、動ける老後生活を目指しましょう。骨粗鬆症による骨折の好発部位は肩。背骨、手首、太ももです。要介護の原因の2割は骨折、転倒です。脊椎の骨折(椎体骨折)は圧迫骨折と一般に言われています。初期は無症状で、背中や腰の疼痛が出てきて、前かがみの姿勢になり身長が3cm以上短縮します。太ももの付け根は転んでしりもちをついた時などに大腿骨近位部骨折になります。

骨折のリスクは脆弱性骨折の既往がある場合、新規骨折のリスクは21%増加します。骨代謝リモデリングとは、骨の生成は2~3年かかります。

骨粗鬆症の原因としては、①閉経②ダイエット③骨粗鬆症になる病気(関節リウマチ、腎臓病、高脂血症、糖尿病)糖尿病は骨密度の低下ではなく骨強度が下がります。④ステロイド

骨粗鬆症の対策としては、①カルシウムを取りましょう。1日700~800mgが必要です。どの年代においてもカルシウムの不足が見られます。②ビタミンⅮ・K。ほうれん草などの緑黄色野菜や納豆、魚類(サケ、ウナギ、サンマ)、キノコ類③閉経後はエストロゲンの低下が原因ですのでホルモン療法④ステロイドの使用を減らす⑤抗がん剤の使用を減らす(乳がん、前立腺がん、多発性骨髄腫など)⑥糖尿病性骨減少症は糖尿病に注意⑦転倒予防⑧筋力トレーニング⑨眠気、立ちくらみ、副作用の薬に注意⑩ヒッププロテクターの使用

目標は骨折をしないこと。骨密度を増やすことではありません。

まとめ:骨粗鬆症になりやすいのは女性です。原因は卵巣の機能が低下してエストロゲンという女性ホルモンの分泌が低下することによることが多い。ほかにステロイドに代表される薬が原因で起こる骨粗鬆症や糖尿病、高脂血症、慢性腎不全に代表される内科的な全身疾患からなる続発性骨粗鬆症が有名である。カルシウムの摂取はサブリメントなどの補助食品で摂るよりも実際の食品で摂った方が良い。カルシウムだけでなく、ビタミンⅮやビタミンKを摂ると骨に良い。ビタミンⅮを含む食品はサケ、ウナギ、サンマなど魚類に多く、ビタミンKは豆腐・緑黄色野菜に多い。老人に多い骨折の部位は股関節、背骨、肩関節、手首である。実は自分が骨粗鬆症であることを知らない人がとても多く、受診しないで骨折、寝たきりになる方がおおく、社会問題になっている。ロコモティブシンドローム(運動器不安定症)は易転倒に伴い、寝たきり・要介護になりやすい状態を言う。(高橋)