子供のスポーツ障害についての公開講座に行きました

子供のスポーツ障害についての公開講座に行きました

順天堂大学のスポーツ医学の公開講座に行きました。

小児のスポーツ外傷とは、1回の明らかな外力によるもので、スキーによる下腿骨骨折やバスケットボールの捻挫などで、スポーツ障害とは頻回の酷使の結果生じるものだそうです。外傷では、膝関節、足関節が多く、障害では、腰膝関節が多いそうです。

小児のスポーツ活動の年齢における変化についての説明を受けました。1~5歳では基本動作の習慣として跳ねる、走る、座る、投げる。5~7歳ではより複雑な動作への移行として組織化された遊びやゲームができるようになります。8歳移行で各種スポーツを習得でき、8~12歳をゴールデンエイジと言い、神経系の発達、柔軟性の発達が著しいそうです。卓球・体操・新体操は小さい時から始めた方がよく、陸上は後からでもよいそうです。13~16歳では、一般型の発育が顕著で心肺機能が発育するので持続力をつけるトレーニングが効果的ということでした。16~18歳では生殖型の発育が顕著で、筋力トレーニングが良いそうです。骨の成長は、端っこが成長していき、高校生で骨の成長は終わるとのことでした。

骨成長期における障害で一番多いのは、足関節の捻挫、突き指で処置としては「RISE」R…休息、I…アイシング(30分以内のアイシングを3回3日間)オスグッド病は膝の外側が出っ張ってくる病気で、運動すると痛いがストレッチやアイシングをしてスポーツ活動の中止をすれば予後は良好とのことでした。野球ひじは肘のストレッチをして、テニス肘は手首のストレッチをするそうです。他には腰椎分離症や骨端症などがあります。

膝関節外傷としては靭帯損傷、ジャンパー膝、半月板損傷、前十字靭帯損傷、があり前十字靭帯損傷は小学生では靭帯が切れないので、骨の成長期では手術はしないそうです。

腰に関しては、腰椎分離症があり、幼少期の無理なスポーツが原因とのことでした。腰椎ヘルニアは大人がなり、子供はならないそうです。

鎖骨骨折は急性期ではたすき掛け固定をして、子供は運動中止、試合中止をさせます。(高橋)