「専門医に学ぶ乳がんの正しい知識」というがん検診講演会に行きました(第5回)

「専門医に学ぶ乳がんの正しい知識」というがん検診講演会に行きました(第5回)

過剰診断・過剰治療の問題について。30歳未満は乳がん発見率が低く、要精検となった人の大部分は良性で、40歳代は要精検率が高めです。不必要な検査の増加があります。治療の要らない乳がんも含まれている可能性は否定できません。それを潜伏癌といいます。その一方で、早期発見により助かる人もいます。手術をしないと非浸潤癌の診断は確定できないというジレンマがあり、生検で非浸潤癌と診断されていても、手術後に全体を調べると浸潤癌と言う事があります。どのような乳癌が過剰診断・過剰治療になるのか区別ができません。治療が必要な乳癌のみを発見する検診方法の開発という改善が必要です。経過を見てよい乳癌を見極める必要が今後の問題です。

被爆に関する問題は1度に200msv以上で健康被害がでます。マンモグラフィーの照射量は0,1msvです。マンモグラフィーの問題点は10kgくらいの力で抑える圧迫が必要です。圧迫により、小さな病変を見つけやすくなり、乳房の被爆線量も少なくすることが可能です。

異常なしということはもう乳癌にならないということではありません。ひとまず安心ということで、今後も定期的に検診を受けましょう。乳癌検診で異常を指摘されなかった後に、次に予定されていた検診前に発見された乳癌を中間期乳癌といいます。1、増殖が速い。2、マンモグラフィーでみつけにくい3、見落としがあります。1、の場合、悪性度が高く予後が不良で、2,3、の場合、通常の乳癌と生物学的性質は同じです。

自己検診は大切です。こつは押さえることでつままないようにしましょう。乳癌の12のサインがあります。くぼみ(えくぼ症状)、ただれ、赤み、乳頭分泌、凹凸、しこり、皮膚変化、左右差、乳頭陥没、静脈怒張、突出、硬化、皮膚・乳頭・形の変化、しこり、乳頭分泌があります。どのように自己検診するか?鏡の前で見て色々な姿勢をとって腕を上下させる。腕を上下させる。腕を後ろに組む。腕を下す。見てチェック。左右差がないか?皮膚の変化は?へこみ、ひきつれ、でっぱり、乳頭の位置、凹み、ただれはないか?腋もチェック。指を揃えて腕の付け根から足側にすべらせるように触る。しこりがないか?

対策型乳癌検診のまとめ。①乳癌は早期発見が第一②利益が不利益をうわまわることがしめされているマンモグラフィー検診が世界標準。③40歳以上の女性に対する2年ごとのマンモグラムが推奨④要精査となっても皆が乳癌ということではないが、きちんと精査を受けることがたいせつ⑤くリ返し受けることと自己検診が重要。⑥自覚症状がある時は受診する。〈行くは一時の憂い、行かぬは一生の悔い。〉(高橋)