子宮がんの予防・早期発見と最新治療(子宮頸がんと子宮体がん)
がんを遠ざける5つの健康習慣①非喫煙②活発な身体活動⑶適正なBⅯI値④塩蔵品を控える⑤節酒でがんの原因はタバコ2~30%感染2~30%生活習慣2~30%です。健康習慣とはs、禁煙・節酒・バランスの良い食事、減塩食・適正体重(女性であればBⅯI21~25)・運動(1日60分の歩行またはそれと同様の運動+週に60分は息が弾む汗をかく程度の運動)
がんと感染症(がんの発生に関係するウィルス・細菌)
B型肝炎、Ⅽ型肝炎→肝臓がん。ヘリコバクター・ピロリ菌→胃がん。ヒトパピローマウィルス(HPV)→子宮頸がん、陰茎がん,外陰がん、膣がん、肛門がん、口腔がん、中咽頭がん。エプスタイン・パーウィルス(EBV)→上咽頭がん、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫。ヒトT細胞白血病ウィルスⅠ型→成人T細胞リンパ腫。(感染しても必ずがんになるわけではありません。
子宮頸がんの原因は?子宮頸がんが発生している90%以上の人が、ヒトパローマウィルス(HPV)というウィルスに感染しています。ヒトパピローマウィルスに感染しても、2年以内に約90%の人は自分の体力で治り、ウィルスが排除されますが、約10%の人は感染が長時間持続します。その結果、がんの前の段階である異形細胞が増殖します(子宮頚部異形成)。この感染が何年も持続し、自然に治癒しないグループの一部が子宮頸がんに進行すると言われています。がんの組織型によってはHPVに関連しないものもあります。
HPVワクチン(子宮頚予防ワクチン)接種の早期の勧奨再開を強く求める声明(H29年12月9日日本産婦人科学会)ワクチン接種を国のプログラムに早期に導入した国々では、摂取世代におけるHPV感染率の劇的な減少と前がん病変の優位な減少が示され、さらに子宮頸がんの原因となるHPV型の90%以上をブロックし得る9価ワクチンの導入や15歳未満に対する2回接種の推奨などが進んでおり、我が国は子宮頸がんの1次予防の観点で世界に大きく遅れをとっています。一刻も早くHPVワクチン接種積極的勧奨を再開することを強く求めます。(高橋)