椅子から立ち上がる工夫
皆さんは、椅子から立つ時、真正面から立とうとしていませんか?これは非常に危険です。立ち上がろうとするときは、体の重心を少し前にして、ゆっくりと椅子と一緒に下半身を回しながら立ち上がります。少しずつ回るごとに、体にかかる負担が変わってきます。反動はつけても、つけなくても構いません。
圧迫骨折の方はちよっと辛いかもしれませんが、坐骨神経痛の方などは、回った方が楽になるはずです。一度試してみて、やりやすければご活用ください。もちろん試しても変わらないようであれば、無理に続ける必要はありません。
腰痛のためのエクササイズ
次は膝です。「ヒアルロン酸を打ってもらうだけで、膝のトレーニングはほとんどしていない」という方にお勧めの運動です。これも単純で、膝を上げたり下げたり、まっすぐに伸ばすだけです。素早く上げるのではなく、ゆっくりと、朝昼晩と各10回ずつ3セットくらいできるといいでしょう。これは、大腿四頭筋の直筋という、太ももの前にある筋肉を鍛える「ストレート.レツグライジング」というエクササイズですが、これだけでは太ももの前しか鍛えられません。大事なのは膝の内側の内側広筋という筋肉です。よく歩いているのに膝がよくならない」という方がいますが、ここは歩くだけでは鍛えられないので別の方法が必要なのです。
やり方は簡単です。壁でも何でもいいので、膝の内側を意識しながら足を適度に開きつつ押し付けます。壁にぐっと押し付けると、膝の内側が緊張していることがわかります。また、この運動は体幹の腰回りの筋肉を鍛えるのにもいいそうです。(高橋)