無理なく続ける運動と健康づくりのコツ(第11回)

無理なく続ける運動と健康づくりのコツ(第11回)

3つ目は、行動を記録することです。たとえば、運動で万歩計を付けるのは良く行われている方法です。あるいは歩いた日はカレンダーに丸を付ける、そうすると「今日もやったな」というのが目に見える形になる。これが続けていくモチベーションとなります。様々な行動変容技法がある中でも、いろいろな方に対して有効だとわかっているものです。もちろんこれがすべて全員に効果的たというわけではなく、一番自分のツボにはまる運動を探す際の参考です。

最後4つ目はごほうびづくりです。これは自分へのごほうびを前もって決めてしまう方法です。例えば、今日から、帰ったあとにまずは散歩をしようと決めて、それが1か月続いたら、たとえば、前から欲しかった本をこっそり買おうとか。自分の本当に好きなもので、でも「よし、買うぞ」と思い切らないと買えない物をごほうびに設定します。初めの1か月続けられたらなどと最初はちよっと自分を甘やかしすぎじゃないかといった程度でもいいです。なぜなら、やはり3日坊主になりやすいからです。始めてすぐに、面倒くさいなと思ってしまわないようなごほうびをぜひ設定されるといいのではないかと思います。

こうした4つが良く使われているコツです。この中でも家族や仲間の支援はかなり強力なものの1つです。地域の中で近所の方とどんどん声を掛け合って、何気ない会話がなぜ重要かというと、健康づくりを進める上で周囲のサポート、社会的支援は非常に重要だと分かっています。(高橋)