新型コロナウィルス感染症における在宅療養者・家族への支援の在り方~訪問看護ステーションの実践から~
訪問看護における3つの視点での新型コロナウィルス対策について⑴利用者・家族に対して・新型コロナウィルス対策の周知とお願い・感染予防対策を講じての訪問⑵ステーション内・感染予防対策・リスク管理・情報共有の在り方・休みやすい体制⑶地域における役割・訪問看護ステーション同士のつながり、支え合い・地域での情報共有の在り方
新型コロナウィルス感染症の時期による変化。2020年1月~2月(新型コロナウィルスの実態がよくわからない時期)で利用者様の状況は日々の訪問で話題となり、マスク着用が増えるが大きな変化は見られない。ステーション内の環境整備、カンファレンス中止、職員の研修会や人が集まる場所への参加禁止。2020年3月~5月)新型コロナウィルスの実態が良く分からない時期)だが、緊急事態宣言に伴い、利用者様から訪問のキャンセルが増加して、新規の依頼が激減して、発熱や呼吸器症状出現時の事前連絡のお願いをし、新型コロナウィルス陽性のご利用者様への対応が必須となる。ご利用者様へ新型コロナウィルス感染症における当ステーションの方針や感染予防対策へのお願い、感染防護対策の物品の準備をするがなかなか手にはいらない、発熱セットを持つての訪問、出勤・退勤時間を調整して勤務時間を減らす、職員や職員の家族が体調不良時に休みやすいような体制づくり、新型コロナウィルスに対する勉強会の実施。
2020年6月~現在(新型コロナウィルスの実態が少しずつ分かってきた時期)病院や施設での面会制限による在宅療養者の増加→訪問看護のご利用者様の増加。第3派により陽性者が増え、PⅭR検査を受けるご利用者様の増加。感染予防対策を講じての訪問の継続、ステーション内や外部での情報共有や会議、勉強会にオンライン活用、地域での新型コロナウィルス情報の共有や、多職種で正しい知識を得る為の研修会の実施・参加。
訪問看護ステーションの現状。当ステーションのご利用者様における新型コロナウィルス感染症PⅭR検査実施22名で陽性者は3名で全員入院。新型コロナウィルス状況下における当ステーションの方針としては、感染予防対策を講じながら、可能な限り、通常どうりの訪問看護を継続し、ご利用者・ご家族の生活を支援していく。(高橋)