都立大塚病院の公開講座(2回目)

都立大塚病院の公開講座(2回目)

介護が必要になった原因はメタボ関係疾患が30,1%で約3人に1人、ロコモ関係疾患は18,4%で約5人に1人(平成22年)介護にまでは至らなくても、痛みのために外出したくない、体は元気だが、足が痛くて外出が困難という生活の質(QOL)を改善するためのお話でした。高齢化が進み、軟骨が磨り減り、変形をきたす疾患が変形性股関節症と変形性膝関節症なので、それぞれについて説明がありました。 股関節は骨盤と股関節の隙間が軟骨で膝関節は大腿骨と脛骨にそれぞれ軟骨があり、関節包の中に関節液があります。股関節・膝関節には歩くときには体重の3~4倍、階段を上る時は体重の5倍、階段を下りるときは体重の7倍、走るときは体重の7 〜10倍の力がかかるので、高齢化が進み、運動器への負担から関節の変形、痛みが生じるそうです。それを変形性関節症と言うとのことでした。 慢性的な痛みは痛みを悲観的・永続的に捉える思考(破局的思考)に至りやすく、不眠、不安、恐怖などの影響もあるそうです。 変形性股関節症の患者数は120万~420万人、変形性膝関節症は700万人~2400万人くらいで、女性は男性の1.5倍~4倍多いと言われているとのことでした。 変形性股関節症とは、股関節の痛みの代表的な病気で、先天的に股関節の被りが浅いために、大腿骨頭がはみだしてしまうので、接する面積が小さくなり、軟骨の一部に負担がかかり、ずれて傷つきやすくなります。変形性股関節症の進み方は20~30歳では気づかないが進行期では関節の隙間が狭くなり、骨嚢胞や骨棘ができて、末期ではほとんど軟骨がなく、関節の隙間が消失して、足が短くなります。ゆっくり進行し、40~50歳で痛みを自覚します。 変形性股関節症は足の付け根の前がいたみなり、坐骨神経痛は足の後ろが痛くなります。はじめは数日で痛みは改善されるが、進行すると歩行困難や安静時にも痛みがでてきます。末期では、歩行時痛で歩きたくなくなり、腰や膝も悪くなり、動きが悪くなり、足が短くなります。(高橋)