日本大学病院の公開講座「健康に暮らそう・心筋梗塞にならないために」に行きました(第1回)

日本大学病院の公開講座「健康に暮らそう・心筋梗塞にならないために」に行きました(第1回)

心臓とは?心臓は循環系の中でポンプの働きをする重要な臓器である。心臓は一生休みなく拍動を続け全身に血液を送っている。1日に約10万回収縮している。心臓の解剖:前縦隔下部、横隔膜の上にある成人で約300gの中空性の筋肉臓器でzる。心臓はその表面が心外膜に覆われている。心臓内部は心房と心室に分けられるが、それぞれが中隔によって左右に分けられ2心房2心室の構造になっている。 虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞症)について:狭心 症と心筋梗塞症との違いは、狭心症は冠動脈の狭窄に起因する一過性の心筋虚血により胸痛を来す疾患(安定型・労作性狭心症、不安定狭心症)であり、心筋梗塞症は冠動脈の閉塞により心筋壊死が起こり、胸痛がずっと持続する。 動脈硬化病変の種類は①アテローム(粥状硬化)大動脈や脳動脈、冠動脈などの比較的太い動脈に起こる動脈硬化です。動脈の内側にコレステロールなどの脂肪からなるドロドロした粥状物質がたまってアテローム(粥状硬化層)ができ、次第に肥厚することで動脈の内腔が狭くなるといわれています。動脈は外膜、中膜、内膜に分かれ内膜が肥厚します。アテローム硬化の促進因子は、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、喫煙です。②中膜硬化とは、動脈の中膜に石灰質がたまって骨化します。中膜が壊れやすくなり、血管壁が破れることもあります。大動脈や下肢の動脈、頚部の動脈に起こりやすい動脈硬化です。中膜が破れやすくなり、破れることもあります。③細動脈硬化とは、脳や腎臓の中の細い動脈が硬化して血液が滞る動脈硬化です。高血圧症が長く続いて引き起こされることの多いのが特徴です。動脈の3層とも全体がもろくなり、破れやすくなります。 動脈硬化の進展と心筋梗塞発症について:血管は内膜、中膜、外膜の3層からなっtます。内膜を覆っている内皮が傷つくといみこんだマクロファージが内膜にしみ込んだ血液中のコレステロールを取り込んで動脈硬化を作ります。また傷ついた部分を補修するために血小板が付着し、内膜が肥厚します。動脈硬化層が大きくなると表面の膜が薄くなって破れることがあります。破れると動脈硬化が血管内壁に出て血栓ができて心筋梗塞になります。 急性冠症候群の病態生理:血管内皮が障害さ れると低比重リポ蛋白(ⅬⅮⅬ)コレステロール(悪玉コレステロール)が血管内皮を通過して内膜へ取り込まれます。スーパーオキサイドなどにより酸化ⅬⅮⅬとなり内皮細胞において単球の接着因子が発現し、単球を内皮に定着させ内皮下においてマクロファージに形質転換されます。さらに酸化ⅬⅮⅬを取り込み泡沫細胞化します。マクロファージがサイトカインを分泌する結果、中膜平滑筋細胞の遊走・増殖が始まりコラーゲンやプロテオグリカンなどの細胞外マトリックスが合成分泌され繊維性被膜が 形成されます。繊維性被膜がマクロファージから分泌されるⅯⅯPにより菲薄化し破綻しやすくなる過程がプラークの不安定化とかんがえられています。(高橋)