サルコペニア(加齢性筋減少症)についての講座に行ってきました。
加齢に伴う骨格筋量の推移は25歳がピークで40歳から70歳では10歳で8%、80歳から90歳では10年で10%減少するそうです。
2013年の健康寿命は日本は世界第1位ですが、障害期間が長いということでした。前期高齢者の要介護は約3%。全国高齢者20年の追跡調査の結果は男性では、10,9%がPPK(ピンピンコロリ)10%が中年期に梗塞などで、70%が75歳まで元気でそれ以後徐々に弱ってきます。女性では、ピンピンころりはなく、12%が中年でよわり、70歳くらいから徐々に弱る割合が87%と多いそうです。
要介護に至る原因としては、男性は脳梗塞から麻痺が多く、女性は衰弱、関節疾患からサイコペニア、栄養失調が多いそうです。
フレイル(Frail)の概念・・・フレイルとは元に戻れるということで、自立から要介護へと至る様々な過程を示します。身体的にはサルコペニアやロコモ、精神的には認知やうつ、社会的には独居や経済的困窮などがあります。
高齢者の体重減少は筋肉の減少を示唆するので、筋肉量の減少よりも筋力の低下が大きく、歩行速度の低下が問題です。
フレイルは多様な側面を持ち、それらがしばしば合併する症候群です。身体的フレイルと社会的経済的心理的フレイルは認知症フレイルを合併する可能性があります。(高橋)